つれづれじぐま

産業カウンセラーのこと、社労士のこと、日常のこと等をなんとなく書き綴ります。

本好きの下剋上の2次を書いてみる

浮かんだ妄想をなんとなく、書き綴ってみる。

ローゼマインはエーレンフェストの領主候補生。
フェルディナントはアレキサンドリアの領主候補生。
名前は同じだけれども、時代の違う子孫設定。
300年位後を想定。
歴史の中で、天変地異等もあって、すべての歴史は残っていない。
消えた流行も沢山あって、それをこのローゼマインが復活させたり、新しく作ったりな感じ?
なんとなくさっくり読み返しもせずに書いていくので、名称や設定に違和感あるかも。
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私はフェルディナント。
領地順位一位のアレキサンドリアの3年生の領主候補生だ。
今日は貴族院の始まりの宴。
領地の順位順の挨拶が終わった後には、立食パーティになるという面倒な日だ。

王族への挨拶を済ませた後は、ひたすら下位領地からの挨拶を受ける。
興味のない者達の挨拶など、退屈以外のなにものでもない。
やっと最後の領地。最下位のエーレンフェストがやってきた。
昨年も見たような気がする金髪の領主候補生の横にちょこんと君はいた。
夜空のような艶やかな髪、月のような丸い大きな瞳。1年生だと紹介された君になぜか目を奪われた。
10歳にしては少し幼い風貌だからであろうか。
または、まるでシュミルのように少しふるえて見えるからであろうか。
挨拶をした領主候補生は、ヴィルフリートと名乗り、妹のローゼマインだと紹介した。

ローゼマイン▪▪▪
「初代と同じ名だな」
ぽそりとつぶやくと、ヴィルフリートは、意味のわからない顔をして、代わってローゼマインが応えた。
「はい。恐れおおくもアレキサンドリアの初代様と同じ名前をいただいております。」
と。
「ほぉ。幼いのに他領の歴史をよく知っているものだな」
隣のユストクスもうんうんと頷きながら聞いている。
君はへにゃりと笑って
「はい。私アレキサンドリア恋物語が、本が大好きなのです」
と貴族らしからぬ豊かな表情で応えた。
「ローゼマイン!!」
ヴィルフリートの荒げた声にびくりと身体を跳ねさせる。
「フェルディナント様申し訳ございません。義妹は少し教育不足な点がございまして▪▪▪大変失礼致しました」
と謝罪し、時去の挨拶をし、ローゼマインを引っ張るように次の領地へと去って行った。
勉強不足はそなたであろうに。
「なんだか物語で伝えられる初代様みたいですね。」
とにんまり顔のユストクス。
何が言いたいのかはわかる。
初代のアウブ配の名前はフェルディナント。
伝えられる風貌は水色の髪に金の瞳。
自身こそが初代アウブ配に似ていると言われているのだから。
蟀谷をとんとんと叩きながら、遠くなっていく夜空色の髪を見送った。


今日は貴族院