つれづれじぐま

産業カウンセラーのこと、社労士のこと、日常のこと等をなんとなく書き綴ります。

時を超えて新しく4

今のはなんだ!!?
誰もいない図書館の2階で、ユストクスと護衛騎士のエックハルトを連れて、まだ見ぬ魔法陣を調べていたところ、にわかに1階が騒がしくなる。
ふわぁ。とか、広ーいとか、まだまだ稚けない感が抜けない声があがる。
1年生の図書館登録か。随分早いがどこの領地だろうか。明日には我がアレキサンドリアも登録に行くとの報告を受けてはいるが。
すると、
「神に祈りを!!」の声と同時に図書館中に7色の光が広がった。
何が起こったのかはわからない。ただただ美しい光の洪水が、きらきら7色に光って図書館中を廻ってる。
慌てて剣に手を掛けるエックハルトとユストクスに声を出すなと命ずる。
そーっとばれぬように確認するようユストクスを動かす。
ガヤガヤとした1階の一行は、昼の予鈴と共に去って行った。
誰もいなくなった図書館でユストクスからの報告を聞くと、光の招待は神に祈ったローゼマインから放たれたという。
「祝福▪▪▪」
小さな挨拶の祝福とは違う、洪水のような祝福。
同時にローゼマインの魔力の多さを物語るものだ。
あの小さな身体のどこにあれだけの魔力があるというのだ。
そしてそんな彼女は最下位領地の領主候補生だという。
エーレンフェストはここ数年で最下位まで落ちて行った領地だ。
領地で覇権争いがあり、その争いにより多くの貴族が減った為に魔力が減り、生産量も成績も下がっていったのだ。
なにかがある▪▪▪
ユストクスにエーレンフェストとローゼマインの情報を集めさせる指示を直ちにだした。